2014年8月23日土曜日

データの入出力に関する留意点

煩雑な画面でご容赦。この画面で注意することは中心距離許容値が上下ゼロという入力値。厳密にはまたぎ歯厚許容値、オーバピン径許容値の範囲内で実物が計測されれば歯厚検証はOKとなります。しかし、実際には中心距離には許容値がハウジングの図面に記載されているのでその許容値の精度桁までしか、またぎ歯厚許容値、オーバピン径許容値は意味を持たない。そして、この許容値の範囲内に実物(歯車)が計測されていれば、実機の組立てに採用可能、という意味を持つ。
この中心距離許容値を含めたデータ(画像)は下図参照。この計算機能のないソフトは使えないといっても差し支えないほどの重要性を持つことを理解して欲しい。歯車図面に歯厚の許容値を記載する必要があるのは当然です。

次に、歯先の丸み係数。実際には工具(ホブカッタ)の摩滅などで、アバウトな数値になってしまう。
適時、ホブカッタの歯先の摩滅状況を確認する必要がある。摩滅が進行したカッタで加工すると歯先のかみ合いスキマは少なくなってしまう。この安全性に鑑みて、歯車計算は、頂げき一定方式で計算するようにしたい。歯形がプラス転位した場合など計算結果に細心の注意が必要になる。


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